「海外女ひとり旅を安全に楽しむための7大原則と35のルール」を詳しく解説する記事、第3弾。
基本的な考え方である「7大原則」を具体的な行動に落とし込んだのが35のルールです。
その「35のルール」を旅の段階ごとに分けて詳しく解説していきます。
今回は「旅の準備」前編!
<このシリーズの過去記事はこちら↓>
バッグは肩掛け or 斜めがけのジップ付
肩掛けか斜めがけか問題
「海外旅行は斜めがけのバッグで!」
って、よく言いますよね。
斜めがけにしていれば、ひったくりを予防できるっていうのが大きな理由。
両手が空くから何かと便利だしね。
なのでセオリー通り、それもアリだと思います。
だけど、TAOは斜めがけが信じられないくらい似合いません。
「肩掛けがいいなぁ。斜めがけじゃないとダメかなぁ。」
とウジウジ考えてました。
で、今まで27都市行ってきた結論。
斜めがけしてるのって、だいたい日本人観光客!
そう。ローカル女子は肩掛け率高。
欧米系観光客も肩掛けか、彼らはなぜかリュックも多いですね。
(リュックはオススメしません!)
中国・韓国の観光客女子は、日本人同様斜めがけ率が高い気がします。
統計とったワケじゃないから感覚なんですけどね。
コレ、7大原則その4「一目で観光客とわかる見た目&行動をしない」に反します。
それに、斜めがけって、どうしてもカバンがお尻の方に行きがち。
目が届きにくくなります。
肩掛けなら、開口部を脇でぎゅっとはさめるし、ジッパーを手で抑えてても不自然じゃない。
なので、TAOは断然肩掛け派です。
一応、斜めがけにもできる2wayのバッグにしてるので、レンタサイクル乗るときとかは斜めがけにしてますけどね。
もちろん、カバンごとひったくられるリスクは斜めがけより増すので、個人の判断でどっちを取るかですね。
悩む人は2way、オススメです。
どっちにしても、ジッパーは必須!
肩掛けでも、斜めがけでも、必ずジッパーで口を全部締められるものにしましょう。
たまにトートバッグとかで歩いてる人見ますが、他人事ながら心配になります。
ジッパー+フラップ付だと完璧ですね。
こういうヤツ↓
ハンドバッグやリュックはやめときましょう。
ハンドバッグは、それこそひったくられやすいし、リュックは後ろに目が無いので何されててもわかりません。
「バックのジッパーには南京錠をかけろ。」
って聞いたことありませんか??
スリを防ぐには効果的だと思います。
「ちゃんと警戒してるぞ。」っていう姿勢のを見せるのも有効って言われてるしね。
TAOも始めてヨーロッパ行ったときは、南京錠、付けてました。
めっちゃ警戒してたんで、セキュリティポーチもしてましたね。
こういう↓ハラマキみたいなヤツ。
ただ、南京錠って「私、観光客です!」って言ってるようなもんだよなぁ〜ってずっと思ってました。
ローカルの人を観察してても、付けてる人見たことないです。
しかも、バッグ開けるとき、めっちゃめんどくさい!
いちいちダイヤル回して鍵を外さなきゃいけないので、お会計のときとか、後ろに人が並んでたりすると気まずい思いをしてました。
そんな時に見つけたのがコレ!
ファスナーリンク | 旅行グッズ通販サイト「GOWELL(ゴーウェル)」
ジッパーをカバンにしっかり留めつつ、片手かつワンタッチで開けられます。
(このリンク探して気づいたけど、ファスナーが正式?ジッパーって違うのか?)
写真はファスナーどうしをくっつけてますが、TAOはカバン自体の金具にファスナーを留めてます。
しかも、南京錠に比べて目立たないので、いかにも観光客!にならなくて済む。
これだけ便利で、なんと税込378円!
TVショッピングみたいですが(笑)、本当にオススメです。
服装&メイクは在住者風を目指す
日本人女子は旅先でもキレイな格好してると言われます。
非日常だから、むしろいつもより気合いが入っちゃうのかも。
でも、それって大体の場合、海外では浮いちゃいます。
「お、日本人観光客だ!カモが来たぞ。」って標的に。
パリジェンヌって、ナチュラルメイクにマリンなボーダーカットソー、シンプルなパンツ、みたいなイメージありません?
ボーダーカットソーはあんまり見なかったけど、イメージ的には本当にそんな感じでした。
SATCのキラキラオシャレなイメージのNYも、通勤スタイルは色味も抑えてシンプルな感じ。
「SATCは地下鉄乗らなくてイイお金持ちのファッション。みんなハイヒールなんて履いてない。」
っていうのをどっかで見ましたが、コレもホントにそんな感じ。
常夏の東南アジアの国では、みんな結構カジュアル。ちょっとオシャレをするならサラッとしたワンピースかな。
逆にこういうところは地味なモノトーンより派手な花柄なんかが馴染みます。
TAOは自分でのお土産を兼ねて、現地で買ったりしてます。
東南アジアだと安いし、リゾート感満載でカワイイ服が沢山ありますよ♪
現地に住んでる日本人も、その街の雰囲気に合った、いい感じに力の抜けたファッション&メイクの人が多い気がします。
日本人であることは隠しきれないので、せめて見た目は在住者風を目指す!
気合いを入れすぎず、現地に溶け込めるようにしときましょう。
実際にどんな感じがいいかは、在住者のブログや、フォートラベルなんかのトラベル系メディアのQ&Aが参考になります。
ドレスコードのある高級レストランやオペラ鑑賞なんかに行くなら、きちんとドレスアップすることも必要。この場合は、往復送迎の車をリザーブしましょうね。
高価なものは持っていかない
ハイブランドのモノをみんなが持ってるのって、日本だけみたい。
日本人なら、フツーのOLでも、頑張れば買えちゃいます。
小物なら手が届きやすいので、大学生でもフツーに持ってます。
欧米だと、ハイブランドを買うのは、そのために貯金なんてしなくてもポンッと買える人だけらしい。
そういう人はバッグや靴はもちろん、洋服まで全身ブランド品を普通に身につけてたりします。
安モノの服にブランドバッグは釣り合いが取れないって考え方ですね。
逆に、東南アジアなんかの発展途上国では、30万のバッグは年収分だったりします。
とても買えないですね。
だから、欧米でもアジアでも、高級ブランド品を持っている=お金持ち、とみなされて犯罪被害に遭いやすくなります。
ホントはボーナスはたいて買っていたとしても、です。
日本人のブランド好きは有名なので、それだけで狙われることは少なくなっているかもしれません。
だけど、海外のスタンダードに構わず、ブランド品を持ってくるっていうのは、危機意識が低い=カモって思われちゃいそうな気がしませんか?
そもそも盗られたらダメージが大きいし、お金持ちと思われて、スリや盗難のターゲットになっちゃわないためにも、高価なものは持っていかないようにしましょう。
治安の悪いところだと、手首ごと切られて時計持ってかれる、なんて話もあるぐらい。
ちなみに、TAOはハイブランドを買えるなら、そのお金で旅行行きたい!
ってコトで、そもそもあんまり持ってません(笑)
そもそも、時計やバッグなんかの海外ブランド品を持ち出すとめんどくさいです。
なぜなら出国時に税関で申告が必要だから。
日本から海外旅行先へ出国する際に「腕時計・ネックレス・指輪などの外国製品」「¥1,000,000相当額を超える手持ちの現金、小切手、約束手形、有価証券の合計額」を持ち出しする方は税関への申告が必要です。
なぜ自分の物を持ち出すのに税関への申告が必要なのかというと、海外から帰国した際の入国時の税関手続きで、海外で購入した商品との区別ができずに課税されてしまうのを防ぐためです。出国の際には「外国製品の持出し届」を記載して税関の確認を受けるのを忘れずに。
税関って、色々と厳しいんですね。
「今までそんなコト言われたことない!」
「友達が全然大丈夫って言ってたよ。」
そう。ルールが厳しいわりに、実際のチェックは甘かったりもする。
それでもルールはルール。何か言われた時には高額の税金を支払うハメに...。
自分のモノなのに、そんなバカな話はないですね。
どうしても持っていく場合は、必ず申告しておきましょう。
外務省の「たびレジ」に登録する
行き先を決めたら、必ずコレはやっときましょう。1分でできます。
詳しくは公式サイトをみてもらのが一番ですが、出発前から帰国するまで、旅先の安全情報が届きます。
例えばこんな感じ↓
日本で報道されていなくても、現地で大きく報道されるような事件や事故は沢山あります。
それに現地にいる間って、TV見ても何言ってるのかわかんないですよね?
旅行者はどうしても情報不足になります。
自分から情報を取りに行かなくても、プッシュで教えてくれるっていうのは、とっても心強いです。
そして、不幸にも現地で事件に巻き込まれてしまったら。
国が「私がここにいる。」ってコトを認知してくれてるワケなので、安否確認がスムーズになりますし、支援も素早く受けられます。
特に個人手配で行く人は、旅行会社が教えてくれるってコトが無いので必ず登録しておきましょう。
パスポートのコピーに家族の連絡先を英語で書いて持ち歩く
まず、パスポートのコピーは必ず持っておきましょう。
そもそも、パスポート自体を持ち歩くべきか問題っていうのもあるんですが、どっちにしても、コピーは必須。
ホテルのチェックインや両替、お酒を買うときや免税店。
旅行中、パスポートが必要なケースは沢山ありますが、コピーで代用できる時も多いです。
万が一、パスポートを失くしちゃったり盗難に遭ったトキ、大使館や領事館で「帰国のための渡航書」というものを発行してもらうことになりますが、このときも、コピーがあるとスムーズです。
命の次に大事なパスポート、なるべく人前に出したくないですね。
コピーで大丈夫なときはそうしましょう。
そして、コピーの余白に家族の連絡先など、緊急時に必要な情報を英語で書いておきます。
何かあったとき、必ず家族に連絡が行くように。
ちなみに、TAOが書いてる情報はこんな感じ↓
- Name(名前)
- Nationality(国籍)
- Address(日本の住所)
- Mobile(携帯番号)
- E-mail(メールアドレス)
- Gender(性別)
- Date of birth(生年月日)※必ず西暦で!
- Blood type(血液型)
- Passport No.(パスポートナンバー
- Emergency contact number(緊急連絡先)
※日本の電話番号には「+81」を付けて頭の「0」を抜くのを忘れずに!
ex. 03-1234-5678(父 ○○ ●●。日本語のみ)
↓
+81-3-1234-5678(Father: ●● ○○ *Japanese only)
毎回書くのは面倒なので、パスポートの写真を撮ってパワポで作っておいてます。
今のところ、幸いにもコレを使うハメになったことはありません。
でも、「安心」のために、毎回必ず持って行ってます。
以上!
「海外女ひとり旅を安全に楽しむための7大原則と35のルール」のうち、「旅の準備でやっておくべき10のこと」前半5つをご紹介しました♪
<後編はこちら↓>
お読みいただきありがとうございました!