この夏のポルトガル旅行の速報がひと段落したところで、本編「❝ひとりたび❞ の作り方」に戻ります。
<関連記事>
ちょっと前にご紹介した逆引き計画の第1段階「フライトから行き先を絞り込む」を数回に亘って詳しく解説していく記事、第3弾。
「❝初めてのひとり旅❞ には直行便がベスト!」な理由をお伝えします。
<第1弾はこちら↓>
<第2弾はこちら↓>
「直行便がベストって、ラクだし早いし当たり前じゃん。」
って思うかもしれません。
確かにその通り。
だけど、それだけじゃない、深〜い理由があるんです。
「直行便は高いから乗継便派!」
って人もいるかもしれませんね。
確かに乗継便の方が安い場合が多いです。
だけど、LCCしかり、安い=理由があるワケで。
本記事では、直行便のメリット・デメリット、乗継便のメリット・デメリットを踏まえて、❝初めての海外女ひとり旅❞ に直行便をオススメする理由を詳しくお伝えしていきます。
ざっくりおさらい
以前の記事、「初めての ❝ひとりたび❞ の作り方を簡潔に5行でご紹介。」でざっくりご紹介した、「フライトから行き先を絞り込む」の詳しいやり方は…
Step1:JAL/ANA 直行便があって、イイ時間に発着する都市から、気になるところをピックアップする
でした。
このうち、「JAL / ANA」=日系フルサービスキャリア。
外資系もLCCも、そして乗継便もイイトコ沢山あります。
だけど、初めてのひとり旅、特に海外旅行の経験が少ない人・英語が得意じゃない人には、デメリットの方が大きいっていうのがTAOの考え。
ってコトで、「なんで?」を1つずつ説明していってます。
第1弾・第2弾では、❝初めての海外女ひとり旅❞ に、「日系便が安心な理由」と「LCCをオススメしない理由」を書いてきました。
今回は「なんで乗継便じゃダメなの?」編。
注:本記事での ❝乗継便❞ は海外の空港で乗り継ぐ場合を指してます。
ご自宅の最寄り空港 ⇔ 日本国内の国際線発着空港の乗り継ぎは含めません。
直行便のメリット・デメリット
いきなりですが結論からいきます!
直行便のメリット
1、体力・気力的にラク
2、日本人渡航者が多い=現地の日本人向けサービスが豊富
3、乗継のリスクを避けられる
直行便のデメリット
1、目的地が限定される
2、乗継便より運賃が高くなる(ことが多い)
「そんなのわかっとるわ!」って人から「ふむふむ、そうなのか~!」って人までいらっしゃるかと思いますが、ここから詳しく説明していきますね。
まずはデメリットから
本記事は「❝初めての海外女ひとり旅❞ には直行便をオススメするよ!」っていう記事です。
が、モノゴトにはイイ面があれば、だいたい悪い面もあるワケで。
イイトコばっかり言うのはフェアじゃないよね、ってコトで先にデメリットを。
目的地が限定される
これはもう「何を当たり前のことを。」って感じかもしれないですが、TAO的に直行便の一番のデメリットはコレ。
直行便っていうのは、「日本からノンストップで行ける便」ですね。
つまり、日本から1本で行ける路線が就航しているところにしか直行便では行けません。
特に、TAOは❝初めての海外女ひとり旅❞では日系フラッグキャリアをオススメしてるので、日系フラッグキャリア=ANA・JALが直行便を飛ばしてるトコに目的地は限られてくるワケです。
乗継便であれば、(乗継回数に制限をかけなければ)世界中どこでも行けちゃいますから、これは直行便のデメリットです。
乗継便より運賃が高くなる(ことが多い)
一般的にはこちらのデメリットがよく言われるコトですね。
直行便就航地であれば、ノンストップで行けるところ、わざわざ乗り継いで行くのは非効率的。
同じ金額じゃフツーは乗継便を選びません。
なので、乗継便は安くなることが多いです。
例えば、来年5月の東京⇔パリ。
直行便だと、だいたい14万円前後です。(エコノミー)
これが、乗継便になると…
なんと!
最安値は 65,110円!!
直行便の半額以下ですね~。
これは安さに定評のある中国系航空会社だから、っていうのもあるかと思いますが、他のアジア系や中東系でも…
軒並み直行便よりは安いですね。
ヨーロッパ系航空会社だとあまり変わりませんが、これは結局ヨーロッパまでは日本から直行で行くパターンなので、金額が変わらないのもうなずけます。
この2つが、直行便の主なデメリットです。
直行便のメリット
デメリットがわかったところで、本題、直行便のメリットを見ていきましょう。
体力・気力的にラク
TAOは飛行機が大好きです。
でも、どんなに好きでもフライトってやっぱり疲れます。
人間はそもそも地上10,000メートルで生きてくようにできてませんからね(笑)
そして、ファーストクラスやビジネスクラスに乗れるならまだしも、エコノミークラスで長時間おんなじカッコでいるのは、やっぱり身体への負担が大きいです。
「エコノミー症候群」なんて病気もあるくらいですからね。
エコノミー症候群とは??
窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です。
エコノミークラス症候群とも呼ばれますが、ビジネスクラスやファーストクラスでも起き、また、その他の交通機関でも長時間同じ姿勢をとった場合に起きる可能性があります。
それに、「毎週飛行機乗ってるよ~」って人はきっと少数派だと思うので、だいたいの人にとっては飛行機は慣れない空間。
人間、慣れないところにいるのは、無意識に緊張したりして精神的に疲れるもの。
乗継便は、直行便より確実に総フライト時間が長くなります。
なので、体力・精神力をできるだけ使わずに済む直行便がやっぱりベスト。
日本人渡航者が多い=現地の日本人向けサービスが豊富
日本からの直行便がある都市。
これってつまり、需要がある=日本から行く人が多いってコトです。
航空会社もビジネスなので、需要が無いところに飛ばしません。
これがどういうことかというと、「現地の日本人向けサービスが豊富」ってコト。
例えば、日本人スタッフが常駐するホテルが多かったり、JTBやHISなんかの日本の旅行代理店の現地支社があったり。
クレジットカードも、JCBならデスクを設けている都市があるし、日本語OKな病院がある都市も。
「え~。せっかくの海外旅行なんだから日本人が少ないところがイイ!!」
その気持ち、とっても良くわかります。
TAOも、特にひとり旅の時は、できるだけ日本人(特に同年代のグループ女子旅!笑)が少ないところに行きたい派。
だけど、❝初めての海外女ひとり旅❞。
何かあった時に日本語で頼れるところがあるって、とっても安心しませんか??
それに、直行便就航都市=日本人に人気の都市、なのでガイドブックも充実してる傾向にあります。
こないだ行ったポルトガルは、首都リスボンも含めて日本からの直行便がありません。
TAOが行った第二の都市「ポルト」なんて、とっても素敵な街なのに「地球の歩き方❝ポルトガル❞」に20ページちょっとしか載ってませんでした(涙)
❝初めての海外女ひとり旅❞ では事前の情報収集は必須。
特に、日本人在住者が多いところだと、現地でも日本語情報誌があったりして、沢山のローカル情報を手に入れられます。
乗継のリスクを避けられる
TAOが❝初めての海外女ひとり旅❞ に直行便をオススメする一番大きな理由はコレ。
乗継便は、確かに安く済むことが多いのは魅力的なんですが、その分リスクも沢山あるんです。
遅延・欠航リスクが単純に2倍になる
いきなり2回乗継で行こうって人も少ないと思うので、ここでは乗継1回の前提で話をしていきますね。
❝ Step1-② LCCをおすすめしない理由とは? ❞ で書いた通り、飛行機って実は結構遅れます。
単純計算で、4回に1回遅延しちゃうんですね。
直行便で往復すると、飛行に乗るのは2回。
乗継一回で往復すると、4回乗ることになります。
ってことは…
直行便(2回):往復どっちか1回が半分の確率で遅れる
乗継便(4回):どれか1回は遅れる
って計算になっちゃうんです(怖)
つまり、遅延・欠航リスクが単純に2倍!!
これが、2回目・4回目のフライト、つまり、「目的地に着く」「日本に帰ってくる」フライトの遅延ならまだイイです。
乗継地の空港で待ってればイイだけですからね。
(細かいことを言えば、現地の送迎サービスやホテルに遅延の連絡をするとか色々ありますが、それはまたの機会に。)
コレが1回目・3回目のフライト、「日本から乗継地まで」「目的地から乗継地まで」の便が遅れたら…
乗継便に乗れなくなるって最大のピンチが訪れます。
乗継地は当然日本じゃありません。
そう。日本語が通じないワケですね。
「飛行機が遅れて予定の便に乗れなくなる」ってイレギュラーな事態の中、異国の地で、英語で、パニクった頭で振替の手続きを自分でできますか??
TAOの初めてのひとり旅の時を思い返したら、絶対できなかったと思います。
(ぶっちゃけ今でもできる自信はあんまりありませんが(汗))
本ブログでは、❝初めての海外女ひとり旅❞ にはパッケージツアーをオススメしてますが、その場合も、日本か現地の代理店に国際電話を掛けなきゃいけません。
そもそも、自分のスマホで現地や乗継地から電話をかけられるようにしてありますか?
遅延・欠航は運です。
いや、例えば「雪の時期のシカゴは遅延しやすい」とか、「ルフトハンザのストは秋口が多い」とか、そういう情報を前もって入手して危なそうな時期は避ける、って策もありますが、それだって「そうなりやすい」ってだけで100%じゃないですからね。
いくら自分で気を付けたところでコントロールできないのが、この遅延・欠航。
だから、なるべくリスクを減らすために、直行便で行くことをオススメします。
乗継空港では英語必須!
乗継便の場合は、当然ながら海外の空港で外資系の航空会社に乗り継ぐことになります。
日本からの出発は日系便だったとしても、乗継地の空港に着いたら、そこから先は、空港アナウンスもグランドスタッフもCAさんも、全員英語のみ!!
完全にアウェイです。
英語ペラペラな人、現地語ができる人は全く問題ないかと思いますが、英語苦手な人にとっては…(涙)
それでも、何事もなくスムーズに行けば、まだ何とかなるでしょう。
でも、ゲート変更やボーディングタイムの変更、遅延や欠航の案内。
わりとよくある話です。
で、そういうコトになったとき、英語と現地語でアナウンスが流れます。
当然日本語なんかありません。
コレ、聞き取れますか?
TAOの初めてのひとり旅は、実は乗継便でした。
「え~っ!? 直行便をおすすめしてるくせに!詐欺!!」
って怒らないで~(汗)
それで、「あ、コレマジで失敗した…。」って思ったからこそ、直行便をオススメしてるんです。
その時は、幸い遅延や欠航には遭わなかったものの、流れてくるアナウンスがさっぱりわかんないので、ひたすら電光掲示板を見続けて、「ゲート変わってないよね!出発時刻も変わってないよね!」ってめっちゃ確認。
そもそも小心者なので、全く気が休まりませんでした。
なんとか乗継の飛行機に乗れた時はホッとしたな~。
まぁ、そのフライト中もCAさんが言ってることも機長のアナウンスも何一つわからず「???」状態だったんですけどね(汗)
そんなこんなで、実害がなかったとしても、乗継での精神的疲労は地味にきます。
現地で元気100%で過ごすためにも、ムダな疲れを溜めないですむ直行便が吉ですね。
ロスバゲ=受託手荷物の紛失リスクが上がる
ロスバゲ=ロスト・バゲージ(Lost Baggage)
受託手荷物=機内に持ち込まず、航空会社に預ける手荷物が、どっかいっちゃうことをこう呼びます。
「え?何ソレ?そんなことあっていいの!? 」
って思いますよね。TAOも初めて聞いた時はそう思いました。
でもこれ、海外旅行保険の補償項目に入ってたりするくらい、頻繁に起こるコトらしいんです。
幸いにもTAOはその憂き目にあったコトはまだ無いんですが、乗継の場合にロスバゲのリスクが高くなるんですね。
受託手荷物はカウンターで預けられてから、人間とは別導線を通って飛行機へ運ばれます。
乗継の時は、やっぱり人間とは別導線を通って、乗継先の飛行機に運ばれます。
ただコレ、同じ飛行機で来た人たちが全員同じ飛行機に乗り継ぐなんてことはまずないので、荷物も仕分けられて、それぞれの飛行機に運ばれてくんですね。
そこには人の手が入ります。
そして人間はミスをします。
で、「私はニューヨークに行くのに、荷物はロスに行っちゃった!」なんてコトが起きるわけですね。
もちろん、直行便ならロスバゲしないとは言えないんですが、リスクは格段に減ります。
このロスバゲ防止のために、乗り継ぎのときは、手荷物を乗継地までにして、わざわざ一度入国してピックアップするって人もいるほど。
楽しみにしてきた初めての海外ひとり旅。
その始まりが ❝着の身着のまま❞ 「まずはドラッグストアでメイク落とし探さなきゃ!」なんてコトになったら悲しすぎます。
まとめ
❝初めての海外女ひとり旅❞ に直行便をオススメする理由、しっかり伝わったでしょうか??
- 体力・精神力をセーブするため
- 何かあった時に日本語でヘルプ!ってできる目的地を選ぶため
- 乗継のリスクをできる限り避けるため
もちろん、乗継便の行き先の豊富さや安さは魅力。
でも、 ❝初めての海外女ひとり旅❞ は慎重すぎるくらいでイイ!って思います。
チャレンジは慣れてきてから!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
<Step1-① はこちら↓>
<Step1-② はこちら↓>
<❝ひとりたび❞ の作り方【初心者編】の記事達はこちら↓>